なぜ現場にいくことが大切か

2018-09-27

刑事裁判でみられる証拠のうちの大部分は,供述調書や捜査報告書などの書面です。犯罪が行われたとされる現場や,事件に関係のある証拠物などについても,多くの場合は図面や写真を添付した証拠書類が開示され,それが裁判でも提出されます。多くの弁護人は,その写真などを見て,現場の様子や物の形状,特徴などを把握し,過去に起こった出来事を想像する手掛かりにします。

しかし,写真だけではわからないことはたくさんあります。実際に現場に行ってみたら,空間の広さや視界の悪さなどが,写真で得た印象と全く異なっていたということはしばしばあります。証拠物についても,写真で見るのとは物から受ける印象が異なったり,写真ではわからない微妙な色合いや模様,匂いなどがとても重要な意味を持つことがあります。写真だけを見て満足してしまっていたら,このような重要な事実を生かしきれずに,裁判に臨むことになってしまいます。

不利な証拠の全てを説明しうる,ベストな弁護方針を立てるためには,時として手間を惜しまずに現場に行き,あるいは証拠物自体の開示を受けて,実際に目で見て確かめてみることが大切です。

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