刑事裁判における被告人質問 どんな話しをするか

2017-11-28

裁判で話しをする時,メモを見ながら話せますか?刑事裁判における被告人質問の準備のときによく聞かれる質問です。
被告人として弁護人からの質問に答えて話しをする場合,メモを見ながら話すことはできません。
聞かれた質問に対して,メモを見て答えるのではなく,現在の記憶や考えのとおりに答えることになります。

逆に言えば,質問とその答えを暗記して答えなければならないのではありません。質問をよく聞いて,聞かれた内容について,現在の記憶や考えのとおりに答えれば良いということになります。
そして,被告人質問のときに,判断をする裁判官,裁判員に分かりやすく生き生きとした臨場感のある話しが出来るかは,もっぱら弁護士が適切な質問をするかどうかにかかっているといえます。

誘導尋問は基本的に許されないのがルールです。
実際にも,「○○だったんですよね。」などといった弁護士が答えを言ってしまっている誘導尋問を行ったのでは,実際に出来事を経験した本人の話として分かりやすく臨場感のある話しにはとてもなりません。
しかし,何があったか話して下さい等と,全く自由に話しをさせるような質問でも,必要な事柄について分かりやすく話しをしてもらうことは難しいといえます。
弁護士が話しをしてもらう事柄を明らかにするような質問をし,また何についてどの程度話してもらうかや聞く順番や聞き方など,質問の仕方や構成を適切に行う必要があると言えます。

質問とそれに対する答えという言葉のやりとりだけで,初めて本人から聞く出来事などを理解してもらう必要があります。
刑事裁判における被告人質問は,もっぱら弁護士に尋問技術が求められると言えます。

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