専門家証人の尋問の研修 (責任能力事件を題材に)

2017-04-03

 当事務所の坂根真也が,函館弁護士会からの依頼で,専門家証人の反対尋問の研修講師を務めました。
 
 刑事裁判では,事実があったかなかったかという点を明らかにするために証人尋問が行われます。
 通常は過去にあった出来事について自ら体験した事実を証言する被害者,目撃者,共犯者などの事件関係者です。
 これに対し専門家証人とは,科学的な知見を判断の資料とするもので,DNA型鑑定,交通鑑定,火災鑑定,法医鑑定,精神鑑定などがあります。
 
 今回は責任能力の有無(心神喪失,心神耗弱など)を明らかにするための精神鑑定の事案を素材に研修を実施しました。

 弁護士は法律の専門家ですが,精神医学などの専門領域の専門家ではありません。しかし刑事裁判では,これらの専門的知見が争われることが珍しくありません。

 専門家の鑑定結果をどのように理解するか,そして専門家に対してどのように尋問していくかは,刑事弁護においてももっとも高度な技術が要求されるといえます。

 今回の研修では,事前に精神鑑定書を検討してもらい,研修当日に実際に鑑定書をどのように検討するか,尋問をどのように行うかを実践的に研修しました。

 各地の弁護士会からの依頼を受けることも多くありますが,函館の若い弁護士はみな熱心に取り組んでくれました。

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