裁判員候補として呼ばれた方,裁判員に選ばれた方へ

2015-11-20

裁判員裁判が始まって5年以上が経ちました。
もうすでに,日本でも多くの方が裁判員に選ばれ,実際に刑事裁判の法廷での審理を経験したことでしょう。
当事務所は,裁判員裁判制度を支持しています。

裁判員は,選挙人名簿に載った成人の方からランダムに選ばれます。裁判所からお知らせが届きます。裁判所からの書類に回答し,実際に裁判員候補者に選ばれると,呼出状が届きます。そして,実際に裁判員候補者として裁判所に赴き,集まった人の中から,さらにランダムで裁判員が選ばれることになります。
裁判員は,通常6名(加えて,補欠裁判員が2名から3名選ばれるのが通常です)が選ばれます。

裁判員になった場合,実際の裁判に立会い,そして,被告人が有罪か無罪か,仮に有罪の場合は,刑の重さをどうするか,を裁判官と一緒に決めることとなります。
決めると言っても,決めるやり方も全然わからないのに,大丈夫かと不安になる方もいらっしゃるかも知れません。
しかし,たとえば,日常生活でも,人から話を聞いたり,ものを見たりして,過去にどういう出来事があったのかを判断することがあると思います。有罪無罪の判断は,これと同じです。一般の方々も,裁判官に劣るところはありません。ただし,裁判では,「罪を犯したことが間違いない」といえる場合でなければ,無罪としなければならないというルールがあります。不確かなことで人を処罰してしまっては,やってもいない人が処罰されるという「冤罪」という不正義を招きかねないからです。このルールさえ守られれば,あとは皆さんの常識に基づいて存分に議論して下さい。
刑を決めるときも,感覚で決めることを求められるわけではありません。刑を決めるときには,過去の裁判でどのような刑が下されているかを参考にすることができます。これは,公平な刑罰を科すためにも重要なことです。この過去の量刑から,今回の事件がどのような位置づけになるのかという道筋で議論ができますので,どう決めていいかわからないという心配はありません。

裁判員になった皆さんには,後悔のないよう,存分に議論していただきたいと思います。些細な意見でも評議で話して下さい。裁判官に遠慮する必要はありません。
ご自身の常識で考えたさまざまな疑問を,是非,議論の中でぶつけて下さい。
刑事裁判は人の一生を決めかねません。とくに,事件に関わっていないと被告人が主張しているケースでは,冤罪の可能性があるのですから,慎重な判断が求められます。自信を持った判決が下せるためには,十分な議論がなされることが必要なのです。
裁判官と裁判員の9人で十分に議論した結果は,裁判官3人だけで考えた議論よりも,きっと充実し,より正しいものになると思っています。

裁判員裁判を受けることとなった方の弁護活動の力を入れることはもちろん,裁判員として呼び出された方,裁判員に選ばれた方への無料法律相談を行っています。お困りの方は,お気軽にお問い合わせ下さい。

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