控訴・上告にかかる期間は?

控訴と上告 

   判決に不服があるとき、それに不服申し立てをする権利があります。

 第一審の判決に対しては「控訴」して高等裁判所に、第二審の判決にたいしては「上告」して最高裁判所に、それぞれ判決の見直しを求めて訴えることができます。 

控訴審にかかる期間は5ヶ月程度

 控訴すると、控訴の理由を詳しく記載した書面(「控訴趣意書」といいます)を高等裁判所に提出しなければなりません。控訴してから2か月弱の時期が提出期限として定められるのが通常です。控訴趣意書を提出すると、そこからさらに1か月前後あとに、高裁の第一回期日が開かれるのが通常です。多くの事件は、この第1回目の期日で高裁の審理が終了し、1か月前後ほどで判決となってしまうのが実情です。ですから、多くの事件では、控訴してから4か月~5か月程度で終了します。
 複雑な事件などでは控訴趣意書の提出期限の延長が認められることもあり、その場合はさらに多くの時間がかかります。高裁が詳しく審理することを決めた事件では、その後もさらに審理が続くことになりますが、この場合もさらに数か月の時間がかかるでしょう。

上告審にかかる期間は様々

 上告も、上告の理由を詳しく記載した書面(「上告趣意書」といいます)を上告後2か月弱程度の時期に提出しなければならないのが通常です。控訴趣意書と同様、複雑な事件などでは期限の延長が認められる場合があります。
 上告趣意書を提出してから判決までの期間は、事件によって千差万別です。上告審は基本的に書面審理であり、多くの事件では、最高裁から通知が来るだけで事件終了します。判決を見直す場合などに限り、実際の法廷で審理が開かれることになります。早い事件では1週間ほどで通知が来る一方、時間のかかる事件(裁判官が検討を要する事件)では、数年単位の時間がかかる場合もあります。

 判決が不服で争いたい方、かかる期間や費用、見通しなども含めて相談に乗ります。お気軽にご連絡ください。

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