準強制わいせつ罪の法律相談 弁護士の依頼

 準強制わいせつ罪

 準強制わいせつは、「人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ,又は心神を喪失させ,若しくは抗拒不能にさせて,わいせつな行為をした」場合に成立し、強制わいせつ罪と同じように処罰されます。
 簡単にいうと、暴行や脅迫を使うのでなくても(暴行や脅迫がある場合には強制わいせつとなります)、抵抗できない状態の人にわいせつ行為をした場合には、暴力や脅迫を用いてわいせつ行為をした場合と同じように処罰されるということです。

典型的な準強制わいせつ

 典型的な準強制わいせつは、たとえば、お酒に酔って抵抗できない状態にある、睡眠薬などを用いて抵抗できない状態にさせる、などの事例が考えられます。そのほか、(たとえば先生と生徒など)一定の人間関係があって逆らえない場合や、知的障碍者を被害者とする場合、(医師が医療行為と偽ってわいせつ行為をする場合など)正当な行為と誤信させてわいせつ行為に及ぶ場合も準強制わいせつにあたるとされています。

 準強制わいせつ罪は、「準」とはいっても、強制わいせつと同じように処罰されますから、必ずしも軽いという意味ではないことに注意する必要があります。 事実を争う場合もそうでない場合も、準強制わいせつについて刑事訴追の可能性がある場合には、お早めに弁護士にご相談ください。被害者との話し合い等により、早期に解決できる可能性があります。

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