留置場や拘置所での医療について

 病気を抱えている方が逮捕され、拘束されることになった場合、その医療はどのようになっているのでしょうか。
 警察の留置場や拘置所でも、一定の医療を受けることができます。定期的に医師が巡回し、留置されている方の体調などを問診して、薬を出したりしてもらえます。警察の留置場などでは、一時的に外出して病院での診察を受けたりできる場合もあるようです。
 しかし、それでも留置場や拘置所で受けられる医療は、十分なものとはとてもいえません。医者を選べないのはもちろん、必要な薬を出してもらえない、いつも飲んでいる薬と違うものを出されて体調に合わない、そもそも施設側が体調不良の申出にまともに取り合ってくれない・・・・などの訴えを依頼人から聞くことは日常茶飯事です。
 これに対して弁護人として施設側に処遇の改善を求めますが、なかなか認められません。こうした健康上の問題は保釈などを認めるかどうかにあたって裁判所も一定程度考慮しますから、まずは、こうした体調不良などの事情を弁護人を通じて裁判所に説明し、保釈など身体拘束からの解放を求めることが第一の解決案となるでしょう。

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