職務質問を受けたら

 警察官から路上で職務質問を受けることがあります。 
 防犯週間などで特に無作為に声をかけることもありますが,通常は何らかの不審な挙動を見かけて職務質問することが通常でしょう。
 歩いている人に声をかけることもあれば,パトカーで警ら中に車両を停止させることもあります。
 職務質問は,通常所持品検査や,走行中であれば免許証の照会などを伴います。
 所持品検査は,荷物の中や車両内の捜索などが行われます。
 これらの職務質問,所持品検査は,強制令状に基づく捜査ではなく,任意の捜査として行われますので,対象者の承諾なく無理矢理行うことはできません。

 ところが,「少しお話聞かせて下さい」とか「荷物見させて頂いてよろしいでしょうか」と警察官が聞いたことに対してこれを拒めば,警察官は何か怪しい物を持っているんじゃないか,と思います。
 そこで,断ります,帰らせて下さい,と言っても素直に帰させてはくれません。
 判例でも拒否する人に対して説得をする行為や,ある程度の実力行使が認められる余地があると解されています。

 もし職務質問や所持品検査に応じたくない場合には,明確な拒絶の意思表示をした上で,その場から穏当な形で立ち去りましょう。
 立ち去ろうとしても警察官が行く手を阻むなどして帰らせてくれない場合は,その場で弁護士に連絡するのがよいでしょう。
 
 また,スマートホンなどで録画・録音しておくことが後々トラブルになったときに役立つことがあります。
  

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