逮捕された方への接見 弁護士が聞き取るべき事柄

刑事事件における弁護士の活動として,逮捕された方の拘束先である警察署まで行き,接見をして事情を聞くことは,とても重要で基本的な弁護活動です。
この接見において,弁護士としては,まずはどういった罪を犯したと疑われて逮捕されたのかを聴き取り把握する必要があります。
そして,実際にそうした罪を犯したものであるか,出来事の経緯や当時の状況などを詳細に聞き取る必要があります。

接見で聞き取るべき事項として,こうした事実経過だけではありません。
逮捕された後,さらに勾留という長期間の身体拘束が続くことになるのか,また起訴されて正式裁判を受けるのか,不起訴処分となるのかなど,どういった刑事処分になるのかの見通しを把握するためには,捜査機関においてどういった証拠が収集されているのかを把握する必要があります。
このため,これまでどういった取調べを受け,どういった供述をし,またどういった内容の供述調書が作成されているか,十分に把握する必要があります。
さらに,どういった証拠が押収されているか,犯行再現などや関係者に対する事情聴取がなされているかなど,取調べの他にどのような捜査がなされて証拠収集がなされているかを把握することが重要です。

今後の取調べに対してどのように対応すべきか的確なアドバイスをすること,そして早期釈放や不起訴処分を目指して活動するためには,こうした事実関係と証拠関係について,接見を通じて十分に把握することが重要です。

 

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