コロナウイルスの影響と刑事弁護

2020-03-09

 世間では,現在コロナウイルスの影響が大きな話題となっています。
 弁護士への影響はどうでしょうか。
 弁護士会では,弁護士会の室内に集まって様々な研修を行っていますが,こうした弁護士会内の研修が軒並み中止または延期となっています。その他,弁護士会内の委員会などの会合も,中止になるものが多いようです。
 他方で,個別の事件の弁護活動はおおむね平常運転です。接見も通常どおり行っていますし,裁判も平常どおり行われています。
 ただ,先日,東京地方裁判所で3月上旬~中旬頃行われるはずだった裁判員裁判が,ほぼ一斉に延期となりました。この中には,当事務所の弁護士が担当している事件もありました。
 裁判員の候補者のことを考慮した形だと思います。ここでその判断の当否を議論するつもりはありませんが,大きな影響を受けるのが裁判を待っている被告人です。とくに無罪を主張していて,一刻も早く解放されたいと願っている被告人にとっては,この延期は精神的に堪えます。なにせ,裁判員裁判は一度延期されたら,おそらく半年くらいは先になってしまうことが見込まれるからです。
 せめて無実を主張している被告人に対してくらいは,こうした情勢に鑑みて,保釈など身体拘束からの解放を柔軟に行ってほしいものですが,日本の裁判官たちは,そうはしないようです。

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