痴漢事件を争う 事件性と犯人性

 痴漢の冤罪事件が社会問題となって久しいものです。
 当事務所にも,痴漢をやっていないのに逮捕された,というご相談にいらっしゃる方が大勢おられます。
 事件に関する事情を聞き取り,その事件でなぜ痴漢に間違えられてしまったのかという原因を探るわけですが,私たちは,主に二つの視点で,これを考えています。

事件性の観点

 まずは「事件性」という観点です。これは,そもそも痴漢事件がなかったにもかかわらず,被害者とされる相手が痴漢されたと主張しているのではないかと疑われる場合です。被害者とされる相手が,全くない事件をでっち上げて主張するというのは珍しいですが(しかし,ないわけではありません。過去に,車内でのマナーを注意された腹いせに痴漢事件をでっち上げたか否かが問題となったケースがあります) ,よくあるのは,混雑した車内で偶然に体に接触してしまったものを痴漢と勘違いされるケースです。

犯人性の観点

 もうひとつは「犯人性」という観点です。これは,痴漢事件はあったものの,自分自身ではなく他の人の行為を自分の行為であると勘違いされた,という場合です。混雑した車内では,痴漢行為の犯人を正確に被害者が把握できるとは限りません。「痴漢冤罪」というときの典型的な場合ということができるでしょう。

 これらを判断するためには,捕まった当時の事情をうかがって,自分の立ち位置,向き,周りの人の様子,どれくらい混雑していたか,被害者とされる人物が何をされたと主張しているのか,などを詳しくお聞きする必要があります。こうした情報をベースに,依頼人がなぜ間違えられたのかを代弁するのが,弁護士の仕事です。

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