鍵を握る専門的証拠
刑事裁判において、様々な専門家が作成した証拠が重要な証拠となるケースが多々見られます。たとえば、遺体を解剖した解剖医の意見、精神鑑定をした精神科医の意見などが代表的です。ほかにも、DNA鑑定、防犯カメラの画像鑑定など、専門家の意見に基づく証拠は、多岐にわたります。
このような証拠は、基本的に、専門家がその専門の事項について意見したものとして、強い証明力を持ちます。したがって、特に、依頼人が事件を起こしていないと否認している場合において専門家の意見に主張が対立する場合には決定的な有罪の証拠になりかねないため、専門的な証拠にどう反論するかが極めて重要になります。
専門家を
専門的な証拠に反論する必要が生じたとき、弁護士だけの力で反論することはとても難しいことです。そこで、弁護人が別の専門家に相談し、検察側の専門家の意見に問題がないかをチェックしてもらうという活動がとても重要になります。別の専門家に相談した結果、検察側の専門家の意見に問題があることが分かった場合には、大きな弁護側の武器になります。証人として出廷してもらうことができれば、訴訟の趨勢が大きく変わることさえありうるほどです。
このように、専門家によって作成された証拠は、きちんと反論できなければ大きな痛手となるのに対し、ひとたび弁護側の主張に沿う意見となれば大きな武器にもなる重要なものです。
当事務所では、このような専門家の意見が問題となる否認事件を多く扱ってきました。専門的意見をきちんと争い、必要とあらば他の専門家に協力を求めるなどして、最大限の反証を試みます。

東京・中央区にある東京ディフェンダー法律事務所では、刑事事件のご相談を数多くお受けしています。突然の逮捕や捜査で不安を抱える方の力になれるよう、ひとつひとつの事件に丁寧に向き合ってきました。痴漢や万引き、薬物事件から裁判員裁判の対象となる重大な案件まで、幅広いご依頼に対応しており、これまでに多くの不起訴・無罪の結果を導いてきた経験があります。東京を中心に、関東近郊からのご相談にも対応しています。どんな状況でも、まずはお気軽にご相談ください。