正当防衛が問題となるケース
裁判員裁判の対象となる事件の中でも、とくに傷害致死事件などでは、しばしば、死なせてしまった側の行為が正当防衛にあたるかどうかが裁判で争われます。相手からの一方的な攻撃に対して防御のために手を出したら当たり所が悪くて亡くなってしまった場合など、相手が亡くなっていても、行為自体が相手の攻撃に対して相当なものであれば正当防衛は成立する場合があるのです。
法律知識と説明の技術が必要
ただし、この正当防衛の理論は、法律的にも難しい問題をはらんでいます。形式的には防御のように見えても、その機会を利用して相手に攻撃を加えようとしていたのではないか、お互い様のケンカの一部だったのではないか、そのような状況が疑われる場合には、正当防衛を肯定するような状況がないと判断されるばあいがあります。
正当防衛を主張する事件を争う場合には、正当防衛に関する法律の知識、判例などを基にした議論状況などを正確に理解しなければなりません。そして、それをもとに、裁判員に対して適切に正当防衛の考え方について説明してもらうよう裁判官に要請し、また、弁護人自身も裁判員にわかりやすく伝えるように努めなければなりません。
当事務所では、正当防衛を主張する事件をこれまでも多数取り扱ってきました。
正当防衛を主張する否認事件、困難事件のご依頼は当事務所までご相談ください。

東京・中央区にある東京ディフェンダー法律事務所では、刑事事件のご相談を数多くお受けしています。突然の逮捕や捜査で不安を抱える方の力になれるよう、ひとつひとつの事件に丁寧に向き合ってきました。痴漢や万引き、薬物事件から裁判員裁判の対象となる重大な案件まで、幅広いご依頼に対応しており、これまでに多くの不起訴・無罪の結果を導いてきた経験があります。東京を中心に、関東近郊からのご相談にも対応しています。どんな状況でも、まずはお気軽にご相談ください。