相手が先に暴力を振るってきた。自分の身を守るために暴力を振るった。「正当防衛」なのに相手がけがをして,自分が逮捕された。
実際によくありうる事案だといえます。
裁判の正当防衛は認められる要件が厳しい
一般にも「正当防衛」という言葉がよく使われます。しかし,実際に刑事裁判で「正当防衛」と認められるのは要件が厳しいといえます。
一般の方が「正当防衛」であると思っても,刑事裁判で実際に「正当防衛」とは認められない場合が多くあるといえます。
相手が先に暴力を振るってきたので,自分の身を守るために暴行を行ったものであっても,その暴行の内容や回数等がやり過ぎてしまったものであれば,過剰防衛として刑事責任を問われる可能性があります。
けんか状態で,相手からの暴力を予想していて,積極的に暴力を行ったなどという場合にも,正当防衛が認められない可能性があります。
正当防衛の成否は判断が難しい
正当防衛が認められるかどうかは,法律や判例の知識が必要で一般の方が自分で判断することは困難だといえます。
逮捕されて取調べを受けるにあたって,自分では「正当防衛」であると思って話した内容でも,刑事裁判では正当防衛が認められず刑事責任を問われる内容のものである可能性があります。
取調べに対してどのように対応するかについては,弁護士が十分に事案を把握した上で,弁護士から適切なアドバイスを得てこれに従うことが重要であると言えます。

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