裁判では、被告人となった方にも、発言の機会が設けられます。テレビドラマなどでも、被告人が弁護人や検察官からの質問に答えるシーンを目にすることがあるかもしれません。これを「被告人質問」といいます。
被告人質問は、多くの事件で、検察側の証人などの話を聞いた後、審理の最後に行われるのがふつうです。方法としては、質問に一問一答で答えていく方式で行われます。まずは、弁護人が質問するのが通常です。弁護人が質問して、被告人が答える、また質問して答える、この繰り返しです。弁護人の必要な質問が終わると、今度は検察官が質問をします。手順は同じです。最後に、裁判官や裁判員も被告人に質問をして、すべて終了となります。
弁護人は、常に依頼人である被告人の話をよく聞いて、きちんと準備し、被告人にとっても答えやすい質問をすることができます。ですが、検察官や裁判官の質問は予想がつかず、また被告人を責めるような質問にもなりかねないので、被告人にとっては答えにくい質問もあることでしょう。
ただ、被告人質問を控えた被告人も、必要以上に心配する必要はありません。弁護人との間で打ち合わせを重ね、適切な助言を得ることができれば、被告人質問は被告人となってしまった方の主張を裁判官に理解してもらうための最大のチャンスとなります。
私たちも、被告人質問を大切にします。依頼人の主張を最大限伝えるために技術を磨き、一つ一つの事件でも、丁寧な準備を心掛けています。

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