東京ディフェンダー法律事務所の坂根がインストラクターを務める東京法廷技術アカデミーにおいて,専門家証人の反対尋問の研修が行われました。
専門家とは,医師や大学教授,科捜研の技官などが,法医鑑定,精神鑑定,DNA型鑑定等々専門的知見を法廷で明らかにする人です。
専門家による鑑定
刑事裁判では,過去にあった出来事が事実であるかどうかを吟味する場ですが,死因は何か,責任能力はあるか,現場に残された資料が犯人のものであるか(DNA,血痕,指紋等)などの専門的領域がよく登場します。
過去には,この専門家による鑑定が冤罪を生んだこともあります。多くは検察側が鑑定を依頼し,専門家である鑑定人が法廷で証言することになります。
問題のない鑑定であればいいのですが,中には問題がある場合もあり,そのような場合には弁護人が反対尋問においてその問題を明らかにしていかなければなりません。
専門家に対する反対尋問
法廷技術の中でも難しいとされている反対尋問ですが,被害者や目撃者と異なり,専門家に対する反対尋問は,その専門的知識については素人の弁護人が専門家に反対尋問しなければならず,より一層難しいのです。
今回の研修では,法医鑑定を題材にして,法医学者に対する反対尋問を実演するという研修でした。
1日のスケジュールでしたが,全国から16人もの参加があり,熱心に取り組んでくれました。
今後も,法廷技術,刑事弁護のスキル向上のため,研修等は積極的に行っていくつもりです。

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