当事務所の坂根が福岡弁護士会からの依頼により,捜査弁護の研修をしてきました。
捜査弁護の重要性
捜査弁護は刑事弁護で最も重要な活動と言ってもよいものです。
逮捕されても,起訴猶予となったり,嫌疑なし・嫌疑不十分により不起訴となることは決して珍しくありません。
起訴されてしまえば,刑事裁判を受けることになりますが,認めるにしろ争うにしろ,刑事裁判それ自体が過大な負担な上,有罪となれば受ける不利益も大きくなります。
そのため,捜査段階で起訴させないための弁護活動が重要になってきます。
また,仮に起訴される場合においても,将来の公判を見据えた弁護活動をしておかなければ取り返しのつかない事態にもなってしまいます。
全事件で国選弁護制度が利用できるようになる
現在は,一定の重大な罪についてのみ被疑者国選という国選弁護制度があります(逮捕され勾留された段階で,国選の弁護人を選任することができる制度です)。
これが,来年の6月には身体拘束の全事件に拡大されます。
そのことから,捜査弁護を担当する機会も増えますので,各弁護士会でも捜査弁護の研修に力を入れているのです。
研修では,捜査弁護の中でも特に大事な,接見技術と取調べへのアドバイスを中心に行いました。
多くの弁護士に参加していただきました。
捜査弁護の技術もまだまだ発展途上にありますので,これからも研究を続けていくつもりです。

東京・中央区にある東京ディフェンダー法律事務所では、刑事事件のご相談を数多くお受けしています。突然の逮捕や捜査で不安を抱える方の力になれるよう、ひとつひとつの事件に丁寧に向き合ってきました。痴漢や万引き、薬物事件から裁判員裁判の対象となる重大な案件まで、幅広いご依頼に対応しており、これまでに多くの不起訴・無罪の結果を導いてきた経験があります。東京を中心に、関東近郊からのご相談にも対応しています。どんな状況でも、まずはお気軽にご相談ください。