刑事事件をやっている弁護士なら、一度は警察署での渋滞を経験します。
なんのことかというと、刑事事件では、警察署で依頼人に会いに行く(「接見」といいます)ことは弁護活動の中心になりますが、警察署に面会室が少ない場合、弁護士が順番待ちをしなければならないのです。
弁護士は、警察署にいる依頼人と、曜日や時間を問わず、面会できます。刑事事件を受け持った弁護士は、昼間は裁判や打ち合わせなどが入っていることが多いので、夜などに警察署に接見の予定を入れることも多いです。警察署を訪れる弁護士の予定が重なると、あたかも接見を待つ渋滞のように、待合室(あるいは警察の受付だったりします)に弁護士が渋滞のように並ぶことになりかねないのです。
近年は、刑事事件に特化した法律事務所が増えたり、インターネットを通じて弁護士を探すことができるようになったり、国選弁護の範囲が拡大する動きがあったりと、昔よりも警察を訪れる弁護士が増えている傾向にあると思います。しかし、警察署側は、昔ながらの設備のままで、接見室が1個しかないところも多数あります(新しい警察署では接見室を複数用意しているところが多く、接見渋滞はほとんど起こりません)。依頼人が一刻も早く弁護士と接見できるよう、設備も充実してほしいものです。
このコラムを書いている当事務所の弁護士も、今、接見渋滞に巻き込まれて、警察署の待合室でこの記事を書いています。あともう少しで、依頼人に会えそうです。

東京・中央区にある東京ディフェンダー法律事務所では、刑事事件のご相談を数多くお受けしています。突然の逮捕や捜査で不安を抱える方の力になれるよう、ひとつひとつの事件に丁寧に向き合ってきました。痴漢や万引き、薬物事件から裁判員裁判の対象となる重大な案件まで、幅広いご依頼に対応しており、これまでに多くの不起訴・無罪の結果を導いてきた経験があります。東京を中心に、関東近郊からのご相談にも対応しています。どんな状況でも、まずはお気軽にご相談ください。